ワキ汗に関係するエクリン汗腺と、ワキガのニオイに関係するアポクリン汗腺が存在する層へ熱を加えることで、汗腺の働きを抑えます。
そのため、ミラドライでは、
といった変化が期待できます。
外用薬やボツリヌストキシン注射のように、汗腺の働きを一定期間だけ抑える治療とは異なり、ミラドライはマイクロ波の熱によって汗腺そのものへ作用します。
そのため、切開を伴わず、ワキ汗とニオイの長期的な軽減を目指せることが特徴です。
当院のミラドライ治療は、ミラドライ認定医が監修しています。
ワキ汗やニオイの程度、治療範囲、ワキの形状、皮下脂肪の厚み、過去の治療歴などを確認し、一人ひとりに合わせて治療を行います。
ミラドライは、5.8GHzのマイクロ波を使用し、ワキの汗腺が多く存在する皮膚の深い層を加熱する医療機器です。
ハンドピースで皮膚を吸引しながらマイクロ波を照射し、同時に皮膚表面を冷却します。
これにより、皮膚表面への熱の影響を抑えながら、汗腺が存在する層へ集中的に熱を加えます。
ミラドライは日本国内で、重度の原発性腋窩多汗症を治療する医療機器として承認されています。
ワキには、主にエクリン汗腺とアポクリン汗腺という2種類の汗腺があります。
エクリン汗腺は、主に体温を調節するための汗を分泌します。
ワキのエクリン汗腺から必要以上に汗が分泌されると、
など、日常生活に支障が生じることがあります。
ミラドライでは、マイクロ波の熱によってエクリン汗腺を焼灼・凝固し、発汗量を長期的に減らすことを目指します。
ワキガ特有のニオイには、主にアポクリン汗腺から分泌される成分が関係しています。
分泌された成分が、皮膚表面の細菌によって分解されることで、ワキ特有のニオイが生じます。
ミラドライの治療領域にはアポクリン汗腺も存在するため、ワキ汗の減少だけでなく、ワキガのニオイの軽減も期待できます。
米国FDAの文書でも、原発性腋窩多汗症の治療にミラドライを使用した場合、ワキのニオイを軽減する可能性があると記載されています。
ただし、ワキのニオイには、汗腺だけでなく、皮脂、皮膚の常在菌、衣類、生活習慣なども関係します。
すべてのニオイを完全になくす治療ではなく、効果の程度には個人差があります。
ミラドライは、ワキ汗に関係するエクリン汗腺だけでなく、ワキガのニオイに関係するアポクリン汗腺が存在する層にも熱を加えます。
そのため、汗の量だけでなく、ワキの蒸れやニオイも一緒に軽減したい方に適しています。
「汗だけが気になる」「ニオイだけが気になる」という方だけでなく、ワキ汗とニオイの両方が気になる方にも選択肢となる治療です。
ミラドライは、皮膚表面からマイクロ波を照射する治療です。
剪除法などの手術とは異なり、皮膚を切開して汗腺を直接取り除くものではありません。
切開による傷跡は生じませんが、局所麻酔の注射による針痕、内出血、腫れなどが生じることがあります。
外用薬やボツリヌストキシン注射は、汗腺の働きを一定期間抑える治療です。
ミラドライは、マイクロ波の熱によって汗腺そのものを熱変性させるため、長期的な発汗量の減少が期待できます。
ミラドライによる腋窩多汗症治療について報告した臨床研究では、31名を対象に治療後12か月まで経過を確認し、発汗量が治療前と比べて平均約82%減少したと報告されています。
ただし、必要に応じて複数回の治療を受けた方を含む研究結果であり、すべての方が1回の治療で同じ効果を得られることを示すものではありません。効果の程度には個人差があります。
【参考文献】
Hong HCH, Lupin M, O’Shaughnessy KF. Clinical Evaluation of a Microwave Device for Treating Axillary
Hyperhidrosis. Dermatologic Surgery. 2012;38(2):185-191.
ミラドライは、多くの場合、まず1回の施術を行います。
1回で十分な変化を感じる方もいますが、治療前の発汗量、ニオイの程度、汗腺の分布、治療範囲、体格などによって効果には個人差があります。
汗やニオイが残り、さらに軽減したい場合は、経過を確認したうえで追加治療を検討します。
当院のミラドライ治療は、ミラドライ認定医が監修しています。
ミラドライは、機器をワキへ当てるだけの治療ではありません。
治療結果と安全性には、
などが関係します。
国内承認においても、原発性局所多汗症の治療に関する十分な知識を持ち、機器の使用方法や合併症への対応を習得した医師が使用することが承認条件として定められています。
当院では、認定医の監修のもと、診察、治療範囲の決定、局所麻酔、照射、施術後の管理まで、安全性に配慮した治療体制を整えています。
ワキ汗の量が多い方と、ワキガのニオイが強い方では、主な悩みや治療後に求める変化が異なります。
当院では、
などを確認し、ミラドライが適しているかを判断します。
効果の現れ方には個人差があります。
施術直後は腫れによって、一時的に汗が出にくくなったり、ニオイが弱く感じられたりすることがあります。
最終的な効果は、腫れや炎症が落ち着いてから評価します。
ミラドライは、すべての汗腺を完全に除去する治療ではありません。
汗やニオイを完全にゼロにするのではなく、日常生活で気になる程度を軽減することを目指します。
ミラドライは、基本的にまず1回の治療を行います。
1回の治療で十分な変化を感じる方もいますが、治療前の発汗量やニオイの程度、汗腺の分布、治療範囲などによって、効果には個人差があります。
治療後は、腫れ、硬さ、しびれなどが徐々に落ち着いていきます。
追加治療を希望する場合は、初回治療から約3か月(およそ90日)を目安に、汗やニオイがどの程度残っているかを確認してから、2回目の治療を検討します。
国内の添付文書でも、約3か月の間隔を目安として治療効果を確認した後に、次の施術を行うこととされています。
また、安全性が確認されている範囲から、ミラドライの施術回数は、初回を含めて合計3回までを上限とします。
治療回数を増やしても、汗やニオイが完全になくなるとは限りません。
追加治療では、初回治療後も汗やニオイが残っている範囲を確認し、必要な部分を中心に治療します。
ワキ汗やニオイの程度、症状が始まった時期、過去の治療歴、手術歴、内服薬、アレルギーなどを確認します。
薬剤、感染症、甲状腺疾患などによる続発性多汗症が疑われる場合は、原因の評価を優先します。
ワキ毛が生えている範囲だけでなく、実際に汗が出る範囲や、ニオイが気になる範囲を確認します。
必要に応じて、ヨウ素デンプン反応などを用いて発汗範囲を確認します。
専用のテンプレートを使用し、局所麻酔を行う位置と、マイクロ波を照射する位置をマーキングします。
照射時の痛みを抑え、治療する層を適切な状態に整えるため、ワキへ局所麻酔を注入します。
皮膚をハンドピースで吸引し、マーキングに沿ってマイクロ波を照射します。
照射前後には皮膚表面が冷却されます。
施術後は、腫れや熱感を抑えるためにワキを冷却します。
施術後は、一時的に以下のような症状が現れることがあります。
腫れ、痛み、圧痛、内出血などは、数日から数週間かけて徐々に落ち着きます。
しびれ、感覚の低下、硬さ、つっぱり感、小さなしこりなどは、改善までに数週間から数か月かかる場合があります。
まれに、以下のような合併症が生じる可能性があります。
国内承認審査で評価された臨床試験では、発赤、浮腫、吸引痕、皮膚感覚の変化、上腕や胸部の腫脹などが報告されています。
頻度は低いものの、上腕三頭筋の筋力低下を伴う橈骨神経損傷も報告されています。
以下の症状がある場合は、速やかに当院へご連絡ください。
施術後は、ワキを清潔に保ち、腫れや痛みがある間は適度に冷却してください。
締めつけの強い服を避け、ワキを圧迫しにくい、ゆったりとした衣服をおすすめします。
施術後数日間は、以下の行為を控えてください。
剃毛や制汗剤を再開する時期は、赤み、痛み、傷などの状態を確認したうえでご案内します。
以下に該当する場合は、治療を行えない、または医師が慎重に適応を判断します。
過去に受けたワキの治療、手術、脱毛、ボツリヌストキシン注射について、診察時にお申し出ください。
ワキ汗とワキガのニオイは、それぞれ別の悩みに見えますが、両方が重なっている方も少なくありません。
汗の量が多いことでワキが蒸れやすくなり、ニオイが皮膚や衣類へ広がりやすくなることもあります。
ミラドライは、ワキ汗に関係するエクリン汗腺と、ワキガのニオイに関係するアポクリン汗腺が存在する層へ熱を加えることで、ワキ汗とニオイの両方の軽減を目指す治療です。
当院のミラドライ治療は、ミラドライ認定医が監修しています。
当院では、
など、症状の程度やご希望に合わせて治療を選択します。
ミラドライは、出力を高くしたり、広い範囲へ過剰に照射したりすれば、必ず高い効果が得られる治療ではありません。
皮膚の厚み、皮下脂肪の量、神経の位置、ワキの形状、発汗範囲などを確認し、安全性に配慮して治療することが大切です。
ワキ汗だけでなく、ニオイによる日常生活の負担も軽減し、汗やニオイを過度に気にせず過ごせる状態を目指します。


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